実践者研修 折り返しです
受講中の職員の一人(特別養護老人ホーム笛吹荘勤務)に、ここまのでの研修で特に印象に残ったこと伺いました。
食事と入浴のときに、私と一部の職員の介助を拒絶し、ひどく怒る女性利用者様がいました。
うまく対応できる同僚職員の対応方法をまねても、どうにか応じていただけるように自分なりに工夫しても全くダメ。どうしようもない状況だとあきらめて関わっていました。
何か言われるんじゃないかと常に緊張して、私自身が構えていたことが、相手の方にも伝わり、相手も緊張してお互いに構えていた状況でした。
この講座で、改めて行動・心理症状(BPSD)を勉強するなかで、介護拒否に着目する前に、まず「一人の人間としてどんなことに対しも必ず心があるということ」を先生が何度もおっしゃり、ここが一番大切、常に心理状態に着目すること、と熱心に指導してくださりました。
今までも知っていたことでしたが、心理的なことよりも、どうしたら食べていただけるか、どうしたら入浴していだけるか、そういう面に集中していた自分がいたことに気づきました。
そこで、周辺症状の介護拒否よりも、心理症状に重点をおいて、思い切って自分自身が抱えていた緊張感や構えを取っ払って介護拒否があった方に接してみることにしました。
先ずは自分自身がリラックスして、何を言われていいんだくらいに開き直って、思い切って心を開いて、全面的に愛情を注ぐつもりで、感謝の思いで接してみました。
するとどうでしょう。あんなにあった介護拒否が無くなり、怒らないどころか、なんと笑顔で最後まで応じてくださりました。
その方に一人の人間として受け入れていただけたことが心の底からうれしかったです。
この成功体験を今回のインタビューを通して気持ちよく話すことが出来て自信につながりました。
今すごく勉強しています。大変ですが、勉強して、実践して、成果が出て充実しています。(R6.8.9)